電動昇降デスク おすすめ?買う前に知ってほしい「一週間後」の話
一番「損した」と思っている買い物
今日は私が踏んだ落とし穴の話をしたい。これまで買った様々な製品の中で、最もコストパフォーマンスが悪かったと感じているもの、それが電動昇降デスクだ。機能的人間工学を謳う製品の中でも、期待と現実の差が一番大きかった一台だと思っている。
「おすすめ」を探してこの記事にたどり着いた人には申し訳ないが、まず正直な体験から話させてほしい。そのうえで、誰に向いていて誰に向いていないかを整理する。
買う前に描いていた理想
かつて私は、デスクが自分の姿勢に合わせて自動で昇降してくれれば、使い心地はもっと快適になり、人間工学的にも理にかなうはずだと考えていた。座りっぱなしの弊害はよく語られるし、椅子選びと同じくらい、デスクの高さも可変にすべきだという理屈は筋が通っているように思えた。
実際、比較サイトを見ても昇降デスクの人気ランキングは今も賑わっている。理屈としては、決して間違った投資には見えなかった。
「一週間後」に起きたこと
しかし実際に使ってみると、新鮮さがあった最初の一週間を過ぎた後、結局一番快適で頻繁に使うのは、ある特定の高さだけだと気づいた。他の高さにはほとんど調整しなくなったのだ。
理由は二つある。一つは、昇降を待つ忍耐力がないこと。もう一つは、人間工学的に正しいとされる高さであっても、なぜか長時間はしっくりこず、違和感を覚えては、結局いつもの高さに戻してしまうことだ。せっかくの可変機能が、事実上「固定デスク」として使われている——これが一週間後の現実だった。
製品が悪いわけではない、という前提
電動昇降デスクが役に立たない製品だとは言わない。単に私に合わなかっただけだ。多くの人にとっては、きっと使い勝手が良いのだろう。ただ、私のように面倒くさがりで、習慣を変えたくないタイプの人間には、正直向いていなかった。
実際、スタンディングデスクで疲れる対策の記事でも触れたが、立ち座りの切り替えそのものが「続けられる仕組み」になっていないと、機能は宝の持ち腐れになる。昇降デスクも同じ罠にはまりやすい。
見落とされがちな故障リスク
さらに言えば、電動昇降には今でも時折、故障や修理の話を耳にする。モーター駆動である以上、可動部品が増えるということは、それだけ壊れる箇所も増えるということだ。昇降デスクのメリットと選び方を紹介する記事は多いが、数年使った後の故障率にまで触れているものは意外と少ない。
| 固定高さデスク | 電動昇降デスク | |
|---|---|---|
| 初期費用 | 安い | 高い |
| 可動部品・故障リスク | ほぼなし | モーター・配線の経年劣化あり |
| 実際の使用高さ | 最初から固定 | 結局1〜2箇所に落ち着きがち |
だからこそ私自身の経験で言えば、電動昇降デスクよりも、頑丈で高さが固定されたデスクの方が今でも好みだ。まず自分に合った高さを一度きちんと計算してから、それに固定してしまう方が、結果的に満足度は高かった。
それでも昇降デスクが向いている人
誤解のないように言っておくと、これは万人への否定ではない。長時間の立ち仕事と座り仕事を意識的に切り替えたい人、体調に合わせてこまめに高さを変える習慣をすでに持っている人には、昇降デスクは十分におすすめできる。問題は「機能があること」と「使い続けること」は別だという点だ。
もし購入を検討しているなら、まず自分が一週間後も本当に高さを変え続けるタイプかどうかを、正直に自問してみてほしい。それが、電動昇降デスクの本当の「おすすめ」ポイントだと思う。