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「サンスベリア」で本当に卓上サイズなのは、たった1つの品種だけだった

「サンスベリア」で本当に卓上サイズなのは、たった1つの品種だけだった

カテゴリー6. バイオフィリックデザイン (Biophilic Design) 公開日

引っ越し祝いのサンスベリアが、半年で想定外の高さに

引っ越し祝いに友人からサンスベリアをもらったことがある。よくある一般的な品種で、最初は机の隅に置く観葉植物としてちょうどいいサイズだった。ところが半年後、その鉢はすでに私の身長の半分近くまで育ってしまい、当初想像していた「机の角にちょこんと置く」姿とはまったく違うものになっていた。結局デスクから降ろして床の隅に移動させることになり、机の上にはむしろ中途半端な空白ができてしまった。

「サンスベリア=ズボラでも育つ」だけでは選び方として足りない

サンスベリアが選ばれる理由は乾燥に強く手入れが楽で、ズボラな人にも向いているからだ。ただ、購入する前に「サンスベリア」という名前が実は単一の品種を指すわけではないという点に気づいている人は少ない。花屋やホームセンターで最も多く流通しているタイプ(Sansevieria trifasciata)は、そもそも上に向かって直立成長する性質を持っている。机に置いて数ヶ月経てば、デスクライトと同じくらいの高さまで育ってしまうのが普通で、長期的に卓上へ置き続けるにはあまり向いていない。

本当に卓上に向くのは、成長がゆっくりな矮性品種だけ

机に長く置いておける品種は、実は狭いスペース向けに成長速度がかなり遅い矮性タイプに限られる。例えば「鳥巣サンスベリア」(Sansevieria trifasciata 'Hahnii')と呼ばれる品種は、葉が上ではなく蓮座状に外側へ広がるタイプで、成株になっても十数センチ程度にしかならない。初心者向けの特徴としてよく紹介されるのもこのタイプで、これこそが数ヶ月経っても光を遮る心配のない、本当の意味で卓上サイズと呼べる選択肢になる。ピンタレスト上でも小型の「サンスベリア・ハニー」を3株並べて飾る事例が紹介されているように、この手の矮性品種は複数並べても圧迫感が出にくいという利点もある。

品種を見ずに買うと、期待と全く違う結果になる

正しい品種さえ選べば、サンスベリアは確かに卓上に置く植物として優秀だと思う。問題は品種そのものではなく、多くの人(私の友人も含めて)が購入時にこの違いに全く気づかず、単に「サンスベリア」というラベルだけを見て、最も流通量が多く安価な直立の大型品種を選んでしまうことにある。結果として、当初期待していたサイズ感とは全く違うものが育ってしまう。通販サイトを見ても4号サイズ程度のコンパクトな鉢がデスク周りに馴染むと紹介されてはいるものの、鉢のサイズ表記だけでは、その中の品種が将来どこまで伸びるかまでは分からない。

NASAの研究が保証しているのは「空気清浄効果」であって「サイズ」ではない

NASAの空気清浄植物研究では、サンスベリア属は夜間も酸素を放出し続け、ホルムアルデヒドなどの揮発性物質を吸収する数少ない室内植物のひとつとして挙げられている。これがサンスベリアがデスク向け植物としてよく推薦される理由のひとつでもある。ただし、この研究が検証しているのはサンスベリア属全体としての空気清浄能力であって、どの品種のサイズが卓上に向いているかまでは区別していない。だからこそ、清浄効果への期待と実際のサイズ選びは、別々に確認しておく必要がある。

「サンスベリア」で本当に卓上サイズなのは、たった1つの品種だけだった