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フットレストの効果は、電動昇降デスクより劣るのか?3つの視点で検証

フットレストの効果は、電動昇降デスクより劣るのか?3つの視点で検証


椅子の高さを合わせると、今度は脚が浮く

長時間パソコンの前に座る仕事をしていると、椅子の高さで地味に悩まされる。デスクの高さに合わせて座面を上げると、今度は脚が中途半端に浮いてしまう。脚を下ろせる高さまで座面を下げると、腕とキーボードの位置関係がおかしくなる。どちらを優先しても、もう片方が犠牲になる。この手の人間工学の話は、結局は妥協点をどこに置くかの問題だと、正直ずっと思っていた。

膝の裏を圧迫していたのは、椅子のキャスター部分だった

脚が浮くのが嫌で、椅子のキャスター部分に膝を曲げて足を乗せていた時期がある。当時は特に問題を感じていなかったが、あとで知ったのは、その姿勢が膝裏の血管を圧迫し、血流を悪くしていたということだった。膝関節への負担も同様で、無自覚のまま蓄積していくタイプの負荷だったらしい。こうした指摘を読んだとき、自分がまさにその状態だったことに気づいて、少し気まずくなった。

フットレストで足の位置を固定すること自体は、それほど複雑な話ではない。足の置き場所が決まれば姿勢が自然に整い、それに連動して体への負担も分散される。メーカー側の説明もほぼ同じ理屈で、目新しい発見というより、当たり前のことを当たり前にやっていなかった、というだけの話だった。

電動昇降デスクを避けた理由

もう一つの解決策として、電動昇降デスクという選択肢もある。デスクの高さそのものを変えられるので、理屈の上では椅子の高さ問題を根本から解決できる。以前別の記事でも触れたが、私はこの選択に踏み切らなかった。高さを調整できることと、それが日々の使い勝手として本当に快適かどうかは別の話で、一週間後の違和感は、想像していたものとは種類が違った。デスクの高さを変える度に配線やモニターの位置まで見直す必要が出てくるのも、地味に手間だった。

フットレストと電動昇降デスク、投資として比べてみる

結局のところ、比較すべきなのは「どちらが姿勢を改善できるか」ではなく、「どちらが日常的に扱いやすいか」という、もっと地味な基準だった。

フットレスト・腳凳電動昇降デスク
導入コスト低い高い
設置スペース使わない時は脇に寄せられるデスクそのものの占有面積は変わらない
メンテナンスほぼ不要昇降機構の故障リスクがある
調整の手軽さ座ったまま高さを変えられるデスク全体を昇降させる必要がある

高さへの要求がある人ほど、実は大掛かりな昇降デスクより、足元だけを調整できる腳凳の方が向いている場合が多い。少なくとも私はそう感じている。

踏み台タイプなら、座りながら運動不足も少し埋められる

長時間座りっぱなしの仕事には、運動不足という別の問題もついてくる。ここでフットレストの中でも踏み台機能付きのものを選ぶと、姿勢の調整に加えて、少しだけ運動量を上乗せできる。大きな運動にはならないが、何もしないよりはいい、という程度の効果ではある。エンジニア向けの解説でも、姿勢改善と血流促進をセットで挙げているものが多く、足の疲れやむくみが気になる人ほど実感しやすいようだ。

高さ調整のしやすさも、地味だが効いてくる部分だ。座る姿勢を変えるたびに微調整できるので、朝と夕方で脚の感覚が変わっても、その場ですぐ対応できる。電動昇降デスクのように、いちいちデスク全体を操作する必要がない。

デスクの高さ計算より先に、足元から見直してもよかった

振り返ると、椅子とデスクの高さを完璧に合わせようとする前に、まず足元だけ調整するという選択肢を先に試すべきだった。デスク高さの計算方法を突き詰めるのも一つの解決策ではあるが、そこまで精密な調整をしなくても、フットレストひとつで解決する不快感は案外多い。

大掛かりな設備投資をする前に、足元という一番手を出しやすい変数から試してみる。私にとっては、それが結果的に一番コストの低い改善だった。

フットレストの効果は、電動昇降デスクより劣るのか?3つの視点で検証