ミニマリスト・デスクセットアップの究極ガイド
狭い部屋のデスク問題、小さい机を買う以外に解決策はないのか?

狭い部屋のデスク問題、小さい机を買う以外に解決策はないのか?

カテゴリー7. 集中とフローの心理学 (Psychology of Flow) 公開日

「小さいデスクを選ぶ」だけでは解決しない部屋もある

以前、狭い部屋でのデスクの選び方について書いた。あのときの私の部屋は、狭いとはいえ形自体は素直な四角形だったので、幅80cm・奥行き60cmの小さいデスクを選ぶだけで解決できた。ただ、狭さの種類は部屋によって全く違う。同じ「狭い」でも、適用できる解決策が同じとは限らない——このことを痛感したのは、友人の部屋を見てからだった。

屋根裏に近い、三角形の部屋という難題

その友人の部屋は、私の部屋よりもずっと難しい問題を抱えていた。単に狭いだけでなく、間取り自体が奇妙で、屋根裏に近い三角形の空間だったのだ。平面で見ると、直角がひとつしかない歪んだ四辺形。集中とフローの心理学を語る以前に、まずデスクを置く場所そのものが成立しないという状況だった。

鈍角の隅を使った、宙に浮くデスク

友人が選んだ解決策は、木板を2枚自分で継ぎ合わせ、鈍角の隅のひとつに合わせて加工し、角に沿って宙に浮くようなデスクへと作り変えるというものだった。既製品のデスクでは対応できない変形空間を、DIYで埋めていったわけだ。この発想は、デスクの高さを身長から逆算するのと同じ精度への意識が根底にあるように思う——既製品のサイズに自分を合わせるのではなく、自分の空間に合わせてデスクの形そのものを設計する発想だ。

屋根に近い高さを、収納の武器に変える

もうひとつ賢かったのは、屋根に近く天井が高いという特徴を、弱点ではなく武器として使った点だ。横方向の収納スペースが取れない代わりに、縦方向の収納に切り替えることで、より多くの物を収めることに成功していた。狭さを「減らす」方向でしか考えていなかった私には、この発想の転換は新鮮だった。

「サイズを縮める」は、唯一の正解ではない

狭い空間を克服する方法は、家具のサイズを縮小する一択ではない。それぞれの部屋が抱える問題は違うのだから、対応策も同じである必要はない。むしろ「とにかく小さくすればいい」という思考停止に陥ると、生活の質そのものを削ってしまうことになりかねない。集中力を維持するデスク配置を考えるうえでも、まず自分の部屋固有の制約を正確に把握することが、サイズを縮める判断よりも先に来るべきだと思う。

他にも変わった形の部屋で工夫している人がいれば、その解決策はきっと参考になる。今のようなAIの時代なら、自分の部屋の間取りを説明して、思いもよらない発想のヒントをもらうのも一つの手だろう。

三角形の変形間取りの部屋に自作で設置された、角に沿った浮遊型デスク